人間国宝になるための条件って何?誰も知らない深奥の世界

人間国宝の条件!

人間国宝というのは正式な名称ではなく、「重要無形文化財」として国に認められた人を指す名称です。 無形文化財とは芸能、工芸技術などの無形の「わざ」を表すものであり、その「わざ」は高度に体得している個人または団体によって体現されるものです。日本ではこの「わざ」のうち重要なものを重要無形文化財とするとともに、「わざ」を体現できる個人または団体を保持者、保持団体としています。ですからその重要な「わざ」を保持していることが選出される条件です。

人間国宝の対象となる分野

工芸技術は陶芸や染織、金工など文字通りでわかりやすいですが、芸能の方はというと今の芸能界を指すものではありません。理解しやすいように存命の方の名前を例としますが、「二代目中村吉右衛門」や「五代目坂東玉三郎」という方がいらっしゃいます。存命の方はほかにもいらっしゃいますが、いずれにせよ芸能とは歌舞伎や能学、音楽、舞踊、演劇などの分野を指すのです。 では人間国宝を認定しているのは誰なのでしょうか。

人間国宝選出のプロセス

それは、まずは文化庁内で人間国宝に選出すべき候補が挙げられます。その後文化審議会での話し合い、文化財分科会の調査・報告という段階を踏みます。最終的には文部科学大臣に選出されて初めて人間国宝とみなされます。 また人間国宝と一括りにいっても種類があって、認定には「各個」・「総合」・「保持団体」の3つがあります。 各個認定は体得した「わざ」を高度に体現できる個人に対して与えられるものであり、歌舞伎役者がその最たる例です。 総合認定は二人以上の団体構成員、保持団体認定は社団法人などの団体自体に対して与えられます。社団法人・伝統歌舞伎保存会などでは大人数が所属しており数年ごとに追加認定の機会があります。

人間国宝になった後

人間国宝として認められると、国から年間200万円の特別助成金が贈られます。これは技や技術の維持、後継者の教育に使用されます。国が負担するものなので、予算によって人間国宝に認定する数には限りがあります。近年では認定される上限が増えましたが、人間国宝は生きていることが前提なので亡くなった時点で認定が解除されます。